ヒトラーとユダヤ人による虐殺

ヒトラーの我が闘争を読むと、若いころのヒトラーはユダヤ人に同情的で、なぜユダヤ人差別というのが存在するんだろうと思っていたところが、調べてみると当時のユダヤ人は金融関係とマスコミに潜り込んでいて、ドイツ国内に居住しながら反ドイツ思想を広めていると結論し、このように危険な思想を持つ集団を弾圧すれば、弾圧する側は道徳上不当なものとしか思われず、その国は久しく、また場合によっては永久に強国の地位から転落し、さらに彼らは弾圧を生き延びる度に強くなるので、もしやるなら徹底的にやらないといけないと結論する。

さらには宣伝が重要だということを、共産主義者と第一次大戦の連合国側から学んだらしい。

アメリカの第28代合衆国大統領ウッドロウ・ウィルソンは、第一次大戦末期の1918年1月8日、『十四か条の平和原則』の演説の中で、各国が平和的に問題を解決する機関として、国際連盟を作ることを提唱した。

しかしアメリカ議会の反対で、アメリカが加盟しないまま国際連盟が発足する。

ウィルソン大統領の『十四か条の平和原則』は、戦勝国・敗戦国を含めた主要国の軍備の縮小と、戦勝国・敗戦国を含めた経済障壁の撤廃と貿易の平等を語り、ドイツはこのウィルソン大統領の言葉を信じて降服し、裏切られた。

第一次世界大戦の終結処理であるパリ講和会議は、1919年1月18日から六ヶ月間続いた。

会議のほとんどは戦勝国である日本・アメリカ・イギリス・フランス・イタリアの五大国の代表によって行われ、日本からは首相の代わりに全権大使の牧野伸顕が参加した。

牧野伸顕は会議の中で、新しく新設される国際連盟の規約に人種差別撤廃(『人種あるいは国籍如何により法律上あるいは事実上何ら差別を設けざることを約す』)を盛り込むことを提案したが、これに白人を優位に置きたいイギリスとオーストラリアが猛反発する。

そこで日本は修正案として、『国家平等の原則と国民の公正な処遇を約す』を規約の前文に盛り込むことを提案した。

しかし議長を務めたアメリカのウィルソン大統領は、11対5で賛成多数だったにもかかわらず、イギリスとオーストラリアに味方して議長権限で日本の提案を退けた。

このパリ講和会議の結果、ウィルソン大統領の甘い言葉(『十四か条の平和原則』の演説の中で、「我々はドイツを傷つけず、ドイツの体制に修正も変更も加えない」と明言)を信じて降伏したドイツは、アメリカを含めた戦勝国に裏切られ、全ての植民地を取り上げられて戦勝国に分配され、ドイツ人の居住地域の幾つかも他国に分配され、戦勝国を含めた全ての主要国が軍縮するというのも嘘で、戦勝国は軍縮せず、さらにドイツには1320億マルクという多額の賠償金が課せられた。

その結果ドイツ経済は崩壊し、1914年に1ドル=4.2マルクだった為替レートは、1923年11月には1ドル=4兆2000億マルクにまで暴落した。

当時金融とマスコミという景気のいい商売はユダヤ人が握っていて、ドイツ国民は失業でボロボロの状態だった。

そこにアドルフ・ヒトラーが現れて、ゲルマン民族(アーリア民族)であるドイツ人はユダヤ人よりも優れていると言い出し、パリ講和会議の結果であるベルサイユ条約を破棄すると宣言し、ボロボロだったドイツ人はそれに乗ってしまった。

(ユダヤ人の選民思想をゲルマン民族優越に置き換え、共産主義者の『資本家は絶対悪』を『ユダヤ人は絶対悪』に置き換えた感がある。)

そしてパリ講和会議で屈辱を受けた日本が、ドイツに親近感を持ってしまう。

ヒトラーのドイツはそれまでの屈辱をバネにものすごい勢いで発展し、ベルサイユ条約によって奪われた土地を回復するための行動に出る。

俺は単に対立する2つの陣営の一方だけが邪悪で、もう一方だけが善だというのに違和感を感じるだけ。

選民思想の宣伝は、優秀なアーリア民族(ゲルマン民族)以前から、神に選ばれたユダヤ民族が既にやっているし、旧約聖書に載るユダヤ民族によるパレスティナの原住民虐殺を見ても、ナチスドイツだけが邪悪とされるのはおかしい。

『あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。』(申命記7.6)

『イスラエル(ヤコブ)は彼ら(カナン人)とその町々を絶滅させ、そこの名をホルマ(絶滅)と呼んだ。』(民数記21.3)

『彼らは主がモーセに命じられたとおり、(モアブ王バラクに味方した)ミディアン人と戦い、男子を皆殺しにした(民数記31.7)』

モーセはエジプトで殺人を犯した後、ミディアンの祭司の家でお世話になり、ミディアンの祭司の娘を嫁にもらい、出エジプト後にも妻の父や妻の兄弟を頼っていたのに、恩はすぐに忘れ、恨みは決して忘れません。

『イスラエルの人々はミディアンの女と子供を捕虜にし、家畜や財産、富のすべてを奪い取り、彼らの町々、村落や宿営地に火をつけて、ことごとく焼き払った (民数記31.9)』

モーセはこれらの結果を知ると、指揮官達に怒りをぶつけてこう言いました。

『女たちを皆生かしておいたのか。直ちに、子供たちのうち、男の子は皆、殺せ。男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい(民数記31.15)』

『我々はヘシュボンの王シホンにしたように、彼ら(バシャにあるオグの王国、アルゴブ全域の60の町)を滅ぼし尽くし、町全体、男も女も子供も滅ぼし尽くした』(申命記3.6)

『あなたの神、主が嗣業として与えられる諸国の民に属する町々で息のある者は、一人も生かしておいてはならない。ヘト(ヒッタイト)人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない(申命記20.15)』)

アブラハムが寄留していた頃、ヘト(ヒッタイト)人にも優しくしてもらいました。

『その場から(エリコの)町に突入し、この町を占領した。彼ら(ユダヤ人)は、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした。』(ヨシュア記6.20)

『イスラエルは、追って来たアイの全住民を野原や荒れ野で殺し、一人残らず剣にかけて倒した。全イスラエルはアイにとって返し、その町を剣にかけて撃った。その日の敵の死者は男女合わせて一万二千人、アイの全住民であった。』(ヨシュア記8.24)

ユダヤ人はマケダの町の王と全住民とを滅ぼし(ヨシュア記10.28)、そこから移動してリブナの町の王と全住民とを滅ぼし(ヨシュア記10.29)、さらに移動してラキシュの町の全住民を滅ぼしました(ヨシュア記10.31)。

ユダヤ人はそこから、エグロンの全住民を滅ぼし尽くし(ヨシュア記10.34)、ヘブロンの全住民とを滅ぼし尽くし(ヨシュア記10.36)、デビルの全住民を滅ぼし尽くしました(ヨシュア記10.38)。

ユダヤ人はそこからさらに、山地、ネゲブ、シェフェラ、傾斜地に住む全ての原住民を、一人も残さずに殺し尽くしました(ヨシュア記10.40)。

ユダヤ人はハツォルの町の住民を殺し尽くし、町を焼き尽くしました(ヨシュア記11.11)。

ハツォルの王が同盟軍の盟主だったからです。

同盟に参加した他の町は、全住民は一人も残さず虐殺しましたが、町は残しました。

そこにあった財産は、ユダヤ人がことごとく奪い取りました。

『ヨシュアは彼らをその町もろとも滅ぼし尽くしたのである。』(ヨシュア記11.21)

天水晶の心臓

過去に書いたものでも置いて行こうかと思います。

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