木鶏

百科事典を読んでいたら、闘鶏の項目に『唐の時代に中国に始まり』と書いてあり、違和感を覚えました。

中国の戦国時代に生きた荘子の書には、闘鶏のための鶏を育てる達人の話があり、この有名な故事は木鶏と呼ばれます。

何事にも動じない、木彫りのような鶏に育てる事が出来れば、その鶏は最強であるという話です。

この木鶏の話が、荘子外篇として纏められたのは三国時代の次の晋の時代なので、それよりも数百年後の唐の時代に闘鶏が始まるというのはおかしいですよね。

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闘鶏(とうけい) [ 日本大百科全書(小学館) ]

おんどりを戦わせて勝負を争う競技。古くは鶏合(とりあわ)せといった。唐の時代に中国に始まり、奈良時代の初め日本に伝えられたといわれる。『日本書紀』に雄略(ゆうりゃく)天皇の7年に鶏合せが行われたという記録がある。奈良・平安時代には宮中をはじめ上流社会で流行し、とくに幼帝のなぐさみのためしばしば催され、のちには3月3日の宮廷行事の一つとして毎年行われていた。[ 執筆者:倉茂貞助 ]

天水晶の心臓

過去に書いたものでも置いて行こうかと思います。

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