軍拡競争
今から二千年以上前の漢初に書かれた淮南子(原道訓)にこうあります。
『昔者夏鯀作三仞之城,諸侯背之,海外有狡心。禹知天下之叛也,乃壞城平池,散財物,焚甲兵,施之以德,海外賓伏,四夷納職,合諸侯于塗山,執玉帛者萬國。』
昔禹(う)の父である鯀(こん)は、諸侯を威圧する城を築きましたが、諸侯は皆背きました。
夏王朝を建てた息子の禹は、諸侯を威圧する城を壊し、武器甲冑を焼き、財宝を散じて恩徳を施しました。
すると諸侯は皆信服したそうです。
『是故革堅則兵利,城成則沖生。若以湯沃沸,亂乃逾甚。』
こちらの甲冑を堅固にするほど、相手の武器は鋭利になる。
つまりは軍拡競争ですね。
現在の中国は古代中国の叡智と真逆の方向に向かっています。
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