双子のパラドックスについて思うこと
2013-12-18 09:19:33
夜空を見上げて、一万光年先の星の光を見る。
その星の光は一万年前の姿を映している。
逆に、地球から一万光年離れた惑星に住む人が、望遠鏡で一万光年離れた地球(本当は暗くて見えないだろうけど)を見ても、その人は一万年前の地球の姿を見ている。
要は双子のパラドックスというのは、そういう視覚的な映像を、実体に当てはめたものだと思う。
なので、双子の片割れが光速に近いスピードで宇宙旅行をすると、光速に近づけば近づくほど、相対的に宇宙船の外の世界の時間は速く進み、宇宙船の中の時間はゆっくり進むという考えになる。
これは先に書いた、地球に届いた一万光年先の星の光を見ても、その姿は一万年の旅をしてきたにもかかわらず、一万年前の姿のままというのを実体に当てはめただけだと思う。
つまり実体と映像を混同しているんじゃないかな。
例えば一万光年離れた星の光を見るのを映画のフィルムに例え、仮に1コマの間隔を1秒とすると、フィルムの1コマ目よりも、2コマ目に映った星の光の方が、一秒後の星の姿だということになる。
5秒後の姿は、フィルムの5コマ目に映されている。
しかし実体そのものが光の速さで地球に届く場合を考えると、それは全長が1コマしかないフィルムに、現在の姿が上書きされ続けた状態で地球に届くんじゃないだろうか。
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