クリスマスと子供

2010-09-20 00:05:34

クリスマスはすっかりサンタさんの日ですね。

赤の他人のサンタさんからプレゼントを貰うより、家族のために一所懸命働いているお父さんやお母さんからプレゼントを貰うほうが嬉しい子供もいるかも?

とかふと考えてみました。


『クリスマスと子供』


江戸時代、貧乏長屋で暮らす父と幼な子。

浪人の父はせっせと傘張りの内職です。

クリスマスの夜、サンタさんがその子の枕元に、立派なプレゼントを置いて行きました。

その子は朝起きると、枕元に立派なプレゼントがあるのを見つけて喜びますが、その隣には、見慣れない、みすぼらしい手作りの玩具もありました。

父に尋ねると、照れくさそうに、お金がないからそんな物しかプレゼント出来なかったと言って、サンタさんが立派なプレゼントをくれたから、俺が作ったそんなつまらない物は捨ててしまおうと言いました。

子は、サンタさんより父上が心を込めて作ってくれた玩具の方がいいと泣き、結局父子はサンタさんの立派なプレゼントを売って、クリスマスのご馳走と正月の餅を買うことにしました。

子は父の作った玩具を大切そうに抱いて寝ます。

父はその姿を見て、ほろりと涙を零すのでした。

おわり。

天水晶の心臓

過去に書いたものでも置いて行こうかと思います。

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