日本人は自信を持つべき?
最近、『日本人は自信を持つべき』みたいな意識改革を叫んでいる趣旨のことをよく耳にするけど、日本人の国民性として、謙虚な時期ほど国が発展してると思うんだけどな。
日本は昔々、当時絢爛を極めた中華文明に憧れ、遣隋遣唐の留学生を送り、謙虚に国を発展させた。
平安時代の文化は結構高いレベルにあったのに、驕る平家は滅びて謙虚な武士の時代に移行する。
江戸時代後期の文化爛熟の自信を、西洋の軍事力と文化力の前に破壊され、明治期には欧米に留学生を送り、謙虚に国を発展させた。
対ロシア戦争でついに西洋の一角に勝利すると、当時の国民の自信は謙虚さとはほど遠くなり、すごく増長。
幕末の薩長の仲違いの延長である帝国海軍と帝国陸軍が、ロシア戦争の勝利までは謙虚に手を結んでいたのが、西洋の一角を崩したくらいで何を安心したのか、表立って足の引っ張り合いを始める。
その結果増長した日本軍と国民は、アメリカに破れて自信を失い、謙虚に戦後の復興を果たし世界二位の経済力を手に入れる。
そしてバブル期に増長した驕る平家は風紀紊乱の頽廃の中、バブル崩壊する。
バブル崩壊すると日本国民はまた謙虚になりじわじわと国を発展させる。
この辺が日本人の国民性な気がする。
日本人は悲観的に、自分はまだまだだと思っている時期にこそ発展すると思うので、日本人はもっと自信を持とうという最近の風潮はどうかと思う。
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